旅々釣り雑記 Feed

2013年5月28日 (火)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その6 ~レインボー!!~

いったん、フィルの経営しているB&B、つまりベッドアンドブレックファーストに立ち寄って、トイレを借りる。

ニュージーランド南島、カンタベリー地方の雄大な山のなかに宿泊施設を構え、冬はスキー、夏は釣りやトレッキングのガイドをしている。なんとも幸せな人生だよなぁ。

シーズンオフなのか、施設自体はちょっと掃除が必要そうだったけれど、WEBページを見る限り、シーズンになれば綺麗にしているんだろうな。

そこから、一路、ポイントを目指す。

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雄大な景色の中を、蛇行し、確かに流れる川。

日本の渓流とはまるで雰囲気が違う。

これなら確かにフライも投げやすいだろうな。日本のような木々が生い茂った渓流だと、なかなかバックキャストできないだろうし。

もちろん、本流で釣ればいいんだろうけれど。

そして、リバーへ。

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しばらく歩く。

「待て!」とフィル。

「あそこにいる!」と。

見えるか?と聞かれるが、当然見えない訳がない。

こちとら何年海を、海の中をのぞき続けてきたか。

立派な魚体の影が見えている。

ポイントに上流から近づくな。魚は常に上流に頭を向けているから気づかれる。

下流から回り込んで...

フィル、大丈夫だよ。魚の習性もよく知っているよ。

ポイントの下流側に立ちこみ、アップストリームキャスト。魚の鼻先へ上流からフライを流し込むわけだ。

フライはレイクでのドライフライから、シンキングタイプの川虫を模したようなものに交換され、渓流の脈釣りで使うような毛糸を目印にリーダーに結び付ける。

慌てるな。

いや、慌てるよな。もしかしたら今日唯一のチャンスかも知れないんだから。

こんなサイトフィッシングがそうそうできるとも思えない。

ラインを下流に流して、張って、キャスティングを始める。

慌てるからうまくいかない。

冷静に、冷静に...念じる。

慌ててシュートするなよ。じっくりラインを伸ばして、十分上流に落とすんだぞ。

・・・失敗。

・・・また失敗。

・・・行った!が、流す筋が違う。

・・・あ、慌ててラインが水面を叩く...

警戒心抱かれたら終わりじゃ...

大丈夫かな。

何度目のトライだろう...

今度こそ筋に入った...と思ったら、目印が動く...アワセ!グンっとロッドが引き込まれる。

フィッシュ!(と、心の中で)

猛然と、まずは上流に向かって走る。グラス比率の高い柔らかいロッドが絞り込まれる。

と思ったら、今度はさらに猛然と下流に向かって走る。走る。走る。

ラインを手繰ってファイトしようとしたら、リールファイトをしろ、とフィルの指示。

・・・う~む、三平はリール使ってなかったがなぁ。

などと考えている余裕がないくらいの引きだ。

どうも、このフライリールはドラグを内蔵しているらしく(ここまで気づいていなかった)、フィルはラインブレイクを避けるため、ドラグを効かせて魚を走らせて、弱らせろ、と言っているようだ。

任せて!

・・・といいたいのだがとっさに英語も出ないし伝わらない。

魚を掛けてしまえば、実はさほど慌ててはいない。何せシモリも藻場もない浅い川だ。

存分に走らせればいい。

が、どうもやっぱり慌てていると思われているのか、僕が左手をロッドに添えようとすると、どうも僕がリールを巻こうとしているのと勘違いしているようで、左手を出すなと指示が来る。

う~む、僕の磯竿でのロッドワークは基本両手(普段は左で竿をもって、右手は竿を右に倒すときはリールシートより30cm上くらいを、左へ倒すときはロッドエンドに添えている)なので、片手でのファイトは馴染まないだけなんだけどなぁ。

自由にやらせてもらいたいが、まぁ仕方がない。

そう、魚がどんどん走るから、こちらも川岸にあがって魚を追いかけるように走るしかない。

10m、20mは走る。面白い!

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そして、至福の時は、そろそろ終盤に差し掛かる。

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アルビノだろうか。白色の魚体に婚姻色を浮かび上がらせた、60cmは越えているだろうレインボートラウト。

下あごが出っ張り、いかつく、そして美しい。

自然に顔が緩んでくる。

まだ、アドレナリンが出ている。ドキドキする。

釣りって本当に面白いな。

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フィルに渡されたリストバンドのようなもの。これを濡らして、それでレインボーを掴む。

キャッチアンドリリースが基本のこの国では、やはり魚をちゃんと気遣っているね。

日本の形ばかりの放り投げるような似非キャッチアンドリリースとは違う。


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こんな小さなフライがロマンを運んでくれた。

ありがとう。


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そして、フィル。本当にありがとう。

興奮もまだ冷めぬ中、リバーサイドトレッキング、さらにリバーをウェイディングして渡ったり、先へ進む。

流れが速いので、足を取られそうだ。

Jはフィルに助けてもらいながら着いてきている。

リバーではルアーでは釣れないのか、またルアーを投げてしまったらフライはできないだろうから、そのためか、基本的に僕だけが竿を振っている。

なので、Jにはただのトレッキングになっている。

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いくつか指示されたポイントにフライを投げてみるが、反応がない。

一度車に戻り、移動する。

今度は少し狭い川だ。

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立ち込んで、ロッドを振る。振る。振る。

腕がもうパンパンになっている。何せひたすら何度も何度も振り続けるのがフライのキャスティング。ハードだ。

シュートしようとすると、どうしても力が入って、ロッドが後ろに倒れてしまい、ラインが力を失う。

アップ、ダウン、アップ、ダウン、アップ...シュート!

フィルの声。そう、上げる、ロッドはイメージとして直角上方向に向けるくらいで止める。

シュートはダウンのスピードを少し上げるだけ。アップを後ろに倒してはだめ。

分かってはいるのだが、不器用な男だからな~俺は。

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ああ、楽しかった。本当に楽しかった。またいつか、こんなフィールドでロッドを振ってみたい。

いや、みたい、じゃなくて、ロッドを振りに行けばいい。何も難しいことじゃない。

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自然の造形。

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雄大なニュージーランドの風景。

ここへいつか帰る?いや、もっと別の新しい景色を見に行こう。

竿を振れるなら、そこでも振ってみよう。


ああ、本当に楽しかった。

ありがとう。

...to be continue...

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その5 ~雄大なり、鮮烈なり。竿を振る。~

やはり...とても重たい気持ちを引きずってしまうクライストチャーチ。

ガーデンシティと呼ばれるこの街。名物ともいえる美しい庭も見る影もない。少しずつ、しっかりと復興に向けて歩む姿は力強いが、その分重い。

釣りなんてしてもいいのかな?

とはいえ、

これだけは確実にやりたくて、日本から業者を通じてガイドを予約してある。

・・・朝、8:30。

こんな時間でいいのだろうか?

夜討ち朝駆けを基本とする日本の釣り師としては拍子抜けするくらいのゆっくりしたスタートだ。何せ、モーテルにガイドが迎えにくるのがこの時間なのだから。

もっとも、僕の終盤の釣りは、日が昇ってから家を出る、を基本にしていたので、まぁそんなに違いはしないのだけれども、何せニュージーランドにまで来て釣りをしようというのだから、気合が違う。

久しぶりにがまかつのフィッシングパンツに足を通す。かなり年期も入っているが、このあたりも気合の表れ。

こちらに来てからのニュージーランドの寒さは結構なものなので、さらに山間部(だと思っていた...後で甘かったことを思い知るのだが)に行くのだから、もっと寒いだろう。

足はウェーダーを履くだろうからまぁいいとして、上半身は暖かくしないとな。

といっても、釣り用の防寒着なんか当然持ってきていなくて、これも年期が入ったダイワのゴアテックスレインウェアのみ。最近はどうか知らないが、このころのダイワのレインは撥水性を失ってくると、なんだか水がしみてくる。ゴアテックスなのに不思議...

それはさておき寒いのは嫌なので、ユニクロのフルジップのフリースを下に着込むとしようか。

トイレに入っていたら、モーテルの駐車場に車の音がする。

慌てて出てみると、ランクルの脇ですでにJがガイドとにこやかに話をしている。当然英語で...

僕も降りて挨拶する。「おはよう、よろしく、僕田中...」うむ、情けない。

ガイド、フィルは爽やか系タフガイ?な感じで、ニュージーランドの自然に磨かれた、かっこいい男。優しげでよかった。

車に乗り込み、今日だけは、自分にできる最大限のコミュニケーションをとろうと、がんばってフィルに話しかける。

「自分は日本では磯釣り経験はある。でも、フライロッドは1度振ったことがあるだけ。ほぼ素人なのでよろしくね。」などなど...というほどネタは思いつかないが、まぁ見える景色について質問したり、どれくらい走るの?とか、どんなとこ行くの?とか。

Jがいるので、困れば聞けばいい。

車は郊外に向けてひたすら走る。街を抜けると震災のあとはほとんど感じられない。

・・・いた!
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牧場が広がり...いたいた、羊羊羊。牛も。

羊の国に来たつもりが、ここまでほとんど羊を近くで見ていない。

しかし、この羊という生き物、過剰なくらい人見知りなようで、20mほどの距離から一歩踏み出すと、ザザザザっと一斉に退却...

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ほら、こんな風に、すでに見えないほど小さな白い点々点々。

ひとしきり、羊に遊ばれて、あらためて車は進む。

広大な畑に自動散水装置。スケールが大きい。

どこまでも伸びる道...広がる青空...緑...遠くに雪を抱いた山々...

素晴らしい...

車はガソリンスタンドとコンビニ...というより田舎にある商店がくっついたようなところに入る。よく映画で見るような?そんな感じの店だ。

フィルは...

あ、なるほど。

どうやらここでフィッシングライセンスを購入するらしい。

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なんだか妙にうれしい。これが一番の自分のお土産になりそうだ。

飲み物などをさらに調達して、車はぐんぐんと先へ進む。

わくわくするか?

そりゃ、するさ。こんな景色をどんどん進んでいくんだよ。

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そして、あの雪を抱いた山に迫り、さらにどんどん標高を上げていく。

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山間部の緑に囲まれた湖...を創造していたのだが、これは...

たどり着いたのは山頂近い湖。澄んだ水をたたえている。

しかし連日の寒さでこの標高。とんでもないことに...と思うかもしれないけれど、基本的に晴れ男な私の力が最大限発揮されたのか、この季節初めての初夏の天候。

なんとも気持ちいい。日差しが強烈なので、相当日には灼けそうだ。

まずはレイクでフライフィッシングの基本のお稽古。あとからリバーに入るらしい。

ニュージーランドのトラウトもフライフィッシングも、すべてイギリスからもたらされたものだ。

なので、こういった山頂近い湖にも放流されて、結果として自然に溶け込んだトラウトがたくさんいる。

はたして、生態系を考えた場合、これは正しいのか?

このニュージーランドという国は、もともとの生態系はほぼ破壊されて、外来の生物と外来の人間が、その作られた自然を謳歌している。

いいのか悪いのかも分からない。なんとも不思議な場所だ。

難しい問題だから、考えると楽しめなくなるので、とりあえず、与えられた目の前に確かに存在する自然を...フィッシングフィールドを楽しむことにしよう。

フライロッドを握るのは2回目。

随分前に、会社の先輩にバスのフィールドでバス用のフライを投げさせてもらったことがある。

ただし、フライフィッシングの基本は、もう小学生のころから勉強している。

そう、釣りキチ三平。魚紳さんがアメリカからの手紙で三平にレッスンするやつだ。

はたして何度読み返したことだろう。フライマン(風来満)にダブルホールに磨きをかけな!的なことを言われたり...

そういえば、あのレッスンをまねて、穂先に毛糸を結んで、意味もなくキャスティングの練習っぽいことしてたなぁ~

当然、ニュージーランドに行く前に読み返したのは言うまでもなくて、つまりは釣りキチ三平の対象魚別に編集されたものを全巻持っているのは言うまでもない。

僕らの世代は、まさに釣りキチ三平の現役世代。

少年マガジンで連載していたころに釣りまみれの少年時代を送っていた。

そろばん塾をさぼって近所の池で、なぜかその当時(すでに35年くらい前か?)からいたブルーギルを、こいつが何者かも知らずに釣り、鮒を釣り、鯉をかけてはぶち切られ...そして自転車こいで、荷台はクーラーを括り付けて、竿入れ担いでどこまでも、それこそ1時間でも自転車をこいで海に向かっていた。

なんだか、いい時代だったな。

そのまま大きくなって...というわけではなくて、高校、大学とほとんど釣りには行かなかった。もっと楽しいことがあったのかな?よく分からないけれど。

それから、何故だか大学5年生のころ、ふたたび竿を握る。握った竿は磯竿で、そして、あのいかつく、銀色に輝く、あの魚...チヌにであった。

それから20年。ひたすらチヌを釣りまくり、大切な仲間とであってさらにのめり込み、ホームページを立ち上げ、ちぬ倶楽部、釣りサンデーなどに寄稿を求められ、フカセジャパンというもうかなり前に消えてしまった雑誌には連載記事まで書いて...

そんなことをしているうちに、何か釣りに義務感を感じて、チヌを釣ることに高揚感を感じなくなって...そう、釣りにロマンを感じなくなると、それは辛い...釣りはまだ見ぬ魚との真剣勝負。ハンティング。ロマンなんだな。

仕事も忙しくて、今は亡き家庭も忙しくて、車も自由に使えず、だんだん釣りから離れてしまった。

そのなれの果てが今の僕。

だから、こんな壮大なフィールドを目の前にして、そして未知のタックルを手にして、ドキドキしない訳がない。だから、今は目の前のロマンを楽しもう。

まさか、釣りキチ三平で勉強してきた、とは言えないし伝わらないので、基本的な操作をフィルに教わる。

バックキャストからフォルスキャストへ。ループを維持しながら徐々にラインを送り出していく。

・・・が、頭の中で描いているイメージには何故だか現実は追いつかず、すぐにラインは勢いを失って、後ろの草むらを釣ってしまったり...実に難しい。

やはり、一日でそんな芸術的な、リバーランズスルーイット的な操作ができるわけもなく、つまりは一日中キャスティングには悩まされたわけだが...ただ、フィルには筋がいい、と褒められた。まぁあれだけ磯竿とはいえ振っているのだから、まったくの素人よりはマシでないとねぇ。

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日本の周防大島や、御荘や、その他あちこちで来ていた青いダイワのレイン。

そしてG杯の中国ブロック大会に出場したときかな?もらったがまかつの青いキャップ。

こうやって写真で見ると不思議だな...なんとなく。

さて、Jは...さすがにフライは無理だろう、ということで、事前にルアータックルの準備を頼んでいた。

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こんな虫っぽいルアー。

フィルは見ていない時にこれで一匹掛けたのだが、Jには魚は付き合ってくれなかったようだ。釣れないルアー釣りは、本当に釣れるのか?こんなもんで?という疑心に拍車をかけるので、結構つらいんだよね。で、ときどき寝てて、そのときにフィルが掛けたらしい。

「グッドファイトだった」と言っていた。まぁ30cmくらいのレインボーだったらしいが。

で、じゃあ、僕はどうだったか?

本当にフライは難しい。

懸命に振るのだが、うまくライズしている近くに落とせない。

焦るとラインは湖面をたたき、リーダーが切れる。フライをロストする。

たびたびラインを結んでもらうのも申し訳ないし、どのみちキャスティングのトレーニングだ、と考えて、リーダーが切れたところを勝手に結んで(ライン結びは当然慣れてるし)、結果、結び目がたくさんのリーダをフィルに差し出して、苦笑いされる...

また、風が吹くとまったく飛ばない。フィルは上手に飛ばすのだが...さすがだなぁ。

で、湖面に漂うラインをフィルをまねてロールキャストで伸ばそうとしても、できない。

う~む...

湖の脇の道路から、手近な駆け上がりに向けてキャストする。

背後の斜面のヒースに引っかかって大変だが、頑張る。

すると、ほんの15cmほどの魚が反応して、いったんフッキングした!と思ったら、湖面を魚が切った直後に外れてしまった。

その後、30cm弱の魚がフライにアタックしてくるのは2~3度見えたのだが、結局針には乗らず。

フィルの用意したサンドウィッチをJと頬張る。こういうところで食べると、こんな素朴なサンドウィッチが似合うし、なんとも美味しい。放り投げられたリンゴを受け取り、食べる。いいな...

さて、そのあと、

フィルがルアーでトラウトをかけた場所にまたウェーディングで立ちこんでロッドを振るが、風向きも悪くて思うところに飛ばない。

といったところでタイムアップ。

どちらかというと楽しみにしていたのは、この次。

いよいよリバーだ。

...to be continue...



2013年4月24日 (水)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その5 ~クライストチャーチ~

また、四川省で大きな地震が起きて、たくさんの人が亡くなられ、怪我をされ、また住むところを失った。

前の四川省の地震、そして東北の震災。

あまりにも無力な僕たち。

2011年2月22日。この街も大きな地震に襲われた。

2012年11月。1年半ほど経って、何気なく観光でこの街を訪れた僕たちは、その光景に唖然とした。・・・そう、正直唖然とした。

もはやその街の中心部は観光地ではなかった。美しい庭、大聖堂、ニュージーランド南島最大の都市...その中心部は封鎖され、立ち入ることもできない。

大聖堂も崩壊しているのが見える。

東北の震災が2011年3月11日。わずかひと月前にこの街も悲劇に襲われていて、いまだ被災した東北の街を見ていない僕は、ここで震災復興の難しさ、またどれほどの時間と労力がかかり、どれほど地元の人がその復興に力を注いでいるのかを感じることになった。

宿泊したモーテルはギリギリ被災していない。

センターポイント オン コロンボ モーテル。日本語ペラペラで陽気で感じのいいご主人と、日本人の奥様が経営されている、このあたりでは一般的な、でも綺麗なモーテルだ。ちょうど地盤の固いエリアにあったため、ギリギリ被害を免れたそうで、すぐ近くの同様のモーテルは営業していない。

荷を解いて、街を歩く。

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でもね、花は咲いているし、鳥もいる。

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ふと、

水路をみると...巨大なイール、つまりウナギが...

デカいなんてものじゃない。胴回りは僕の腕より太いし、軽く1mは越えている。

いや...凄い。

人だって元気だ。

弱いけれど、生命はたくましくもある。

モーテルから立ち入り禁止の中心部を交わして反対側へ歩くと、大きなショッピングモール、そして大きな釣りとハンティングのお店を発見。

ふと、フライロッドが欲しくなるけれど、ここはぐっとこらえて、お土産としてフライを数個購入。

だって、ここでの釣りは素人だし、そもそもフライフィッシング自体も素人だ。

素人が勝手に竿を買ったって、それが適切かどうかは分からない。

いよいよ明日。この旅での僕にとってのハイライトとなる、フィッシングトリップだ。

本来なら数日釣りをしたいが、一人旅ではないのでそれは難しい。それでも丸一日Jも釣りに付き合ってくれる。

さて、会えるのか?

今の時期はサーモンは狙えないので、レイクとリバーでのトラウト。ブラウンを釣ってみたいが、レインボーでももちろん問題ない。

魚の顔に出会えるのか?

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クッキンウィズガスでラムやムール貝を頬張り、そして夜は更けていく。

to be continue...

2013年2月23日 (土)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その4 ~飲めもしないのに...ワイナリーツアー~

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ミルフォードサウンドから帰って、時間もそこそこ遅いのだけれど、緯度が高い(南緯)ので、夜の7時とか8時くらいならまだなんとなく明るい感じ。

今日は何を食べようか...

ちょっとリーズナブルに、ということで、中華料理店に入る。

MEMORIES OF HONG KONG。

とくに香港に思い出も何もないのだが...

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Jがオイスター、オイスターというので、オイスター、つまり夏季を頼んでみる。

前夜のムール貝は美味しかった。さて、牡蠣はどうかな?

う~ん...殻付で焼いてもらった方が嬉しいかな...そもそも、広島からよそに行って牡蠣を食べる、というのは、どうにも納得感が低いというか...

余談だけれど、北陸、東北あたりの夏の味覚、岩牡蠣。まぁ山陰あたりでもあるのだけれど。

これ、デカい。しかも、基本生。

広島生まれの広島育ちの自分としては、どうにもあの巨大な牡蠣にはなじめないところがあったりする。

とはいえ、そもそも子供のころは牡蠣が嫌いで、社会人になって、有名なかき船「かなわ」に行ってから、牡蠣のおいしさに気づいて、それから牡蠣は好きになった。

「かなわ」の牡蠣、高いのだけれど、食わず嫌い的に牡蠣が苦手な人は、おそらく牡蠣が好きになるのではないかな?たとえばあそこのカキフライを食べたら、もうファミレスや居酒屋のカキフライは食べれない。

と、とりあえず、そのような感じでカニ入りのスープやら、チャーハンやら食べて、二人で132NZドル。日本円で9000円くらい。

やはり物価の高いところだ。

クイーンズタウンの町から、モーテルに歩いて帰る。寒い。

でも、夜、安心して外を歩ける町、国はやはり素晴らしい。

さて、明けて翌日。

再びクイーンズタウンの町へ歩く。

ワイナリーツアーに予約している。

このツアー、現地で、現地の観光案内センター的なところで予約したもの。

英語ができる、というのは、本当に自由度が高い。

英語ができる人はそれが普通なのだろうし、勉強すればいいじゃないか、と思うかもしれないが、中学3年間、高校3年間、大学は何故か5年間...ずっと勉強してきた...というよりずっと苦しめられてきた英語。

今更なかなかキャッチアップできないのだな、これが。・・・もっとも勉強もしてないけど。

Jはまったく動ずることなく、すたすたとどこにでも入っていって、しっかりコミュニケーションをとって、目的を達成する。頼もしい。うらやましい。

集合場所に行ってみるのだが、バスは来ていない。

正確にいうと、次から次へといろいろなツアー会社のバスは来るのだけれど、肝心の申し込んだバスは来ない。時間も過ぎているのというのに。

Jが、観光案内センターに確認に行っていると、それっぽいバスが来た。

あわててJを呼びに行く。

どうにも、あちこちで客をピックアップしていたようで、それで遅くなったようだ。

前日のミルフォードサウンドツアーは日本人だらけのバスだったが、今度は我々以外は全員外人...いや、日本人以外だ。

のちのランチタイムにJがいろいろ話をしたところでは、1ヶ月の休暇をとってオランダ(だったと思う)から来ている人たち、アメリカで働いているインド人の聡明そうな女性などなど。

話ができれば楽しいのだろうけれどな。本当に語学は必要。

万一、ここを学生が見ているのであれば、今だからこそ勉強に時間を使うことができる。英語は仕事や私生活の幅を広げ、奥行きを広げる。絶対に勉強しておいた方がいい。もう、すべてが日本の中だけで済ませることができる時代じゃないんだよ。

バス中でのガイドさんの話は英語なので、僕はほとんど何を言っているのか分からない。

ときどきJに確認したり、積極的にJが教えてくれたりするけれど、やはり空気が伝わらないよね。

ダイナミックな渓谷沿いを走り、ワイナリーへ向かう。

さて、Jなら、行ったワイナリーをすべて記憶しているはずだが、そもそもアルコール耐性が極めて低い僕のこと。執着心をもってワイナリーの名前は覚えられない。

最初に行ったところは、ここ。

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なんともおしゃれな建物。

また余談だけれど、うちの実家は祖父祖母の代までは農家で、家の周りにはみかん、葡萄、桃の畑などがそれなりにあった。

だから、葡萄棚はよく知っているのだけれど、このあたりの葡萄棚はちょっと違っていた。

低い。とにかく葡萄の樹が低いのだ。

実家にあった葡萄棚は、大人だと立って歩くのはちょっとしんどいが、それでも棚の下に立ち入って、下から葡萄への農薬塗布や袋掛け、収穫などをしていた。ここではそもそもスタイルが違うのかな。樹がまだ若いだけなのか...それにしても背の高い葡萄の樹は見かけなかったけれど。

移動して、ダム湖を回り込んだこれまた風光明媚なワイナリーに到着する。

P1040083ちょっといい感じ(笑)

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そしてランチ。

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ここで、みなさん楽しそうに話をしている。

ちょっとだけ分かったようなふりをしながら、なかなか美味しいソーセージやパテを頬張る。

うん、美味い。

ワインも飲めないので、ニュージーランド産のベリー系の炭酸飲料をいただく。これまた美味い。

でも、ワイナリーだし、ワインも美味しいものがあるのも最近分かっているので、テイスティングは実は一通りしているんだよね。

新世界ワイン。フランスやイタリアなどのワインに比べて、少しフレッシュな特徴のあるニュージーランドワインは、結構おいしい。これでアルコールが入っていなければ...(笑)

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ランチをとったRESLINGのワイン。2件目で、ちょっとずつ口に含んで飲んでいるだけなのに、すでに酔ってきたかも...

広がる葡萄棚。

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芝生と青空に映えるお洒落な白。

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一人なら訪ねなかったはずのワイナリー。

二人で来たので、ニュージーランドのこういう顔も見れた。

価値観が違うと、男女の関係が難しい。それはもう痛感してきた。まだ決着つかずに苦しんでいる。

けれど、違う価値観の男女が一緒にいれないか、というと、それは違う。

違う価値観や違う文化を持っているものが一緒にいるからこそ、それぞれが世界を広げることができる。

ワイナリーもそう。

後に語るこの旅の僕の大きな目的だったフィッシングもそう。

何が大切か?

理解しようとする姿勢、相手の価値観を楽しめるかどうか?

それには、価値観ではなくて、そのベースにある心の素地、その礎、相手の礎が自分の礎にもなり得るか?馴染むことができるか?

それは、男女間だけではないのだろうけれど、男女間はそこに愛だ恋だという言葉の枠が掛かってくるから難しい。

難しいね。ほんとうに。

次のワイナリーに移動する。

ふと、野生のタイムの花の群生。

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タイムというハーブの花自体を初めて見たのだけれど、その野生の群生はなかなか圧巻。

Jが特に希望して、通常のツアーには入らないワイナリーへ向かう。

ここは倉庫群に囲まれていて雰囲気は今一つだったけれど、Jの好きなスパークリングワインを揃えているワイナリーQUARTZ REEFだ。

なかなか美味しいスパークリングワイン。Jがあれこれと悩んでいるので、ミドルクラスの値段帯のスパークリングワインを僕からプレゼント。

さらに次のワイナリーへ。

ワイナリードッグのお出迎え。

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今は寝そべって、我々のような来訪者がお腹を撫でても、気持ちよさそうにしている。

外に出たら、ひたすらに広がる葡萄畑や野山を駆け回る。犬に生まれるなら、こういうところで生まれたいね。リードを離すことすら許されない、日本の街中で飼われる犬になんてなりたくない。

・・・いや、犬だけじゃないよな。人間として生きるのだって、こんなところで生きた方が幸せに決まってる。

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クイーンズタウンの町に戻る。

今夜は予約していたクイーンズタウンの本命レストランGANTLEYSで晩餐だ。

クイーンズタウンの町から車で30分ほど走った山の中にある、庭の綺麗な、このあたりではおそらく味も価格帯も一番の店。

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送迎のタクシーが少し早く着いたので、自慢の庭を散策する。

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暗くて見えにくいけれど、レンガ、暖炉、落ち着いたお洒落な店内。

そして美しく、美味しい料理。

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スモークサーモンなどの前菜。

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アワビのハンバーグ。うまい...
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そしてニュージーランドといえば、のラム。
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しかし何より、僕を虜にしたのがベニソン(鹿)
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少し前に東京でトナカイを食べて美味しかったのだけれど、このベニソンはもっと美味い。

歳をとったからか、あまり脂ののった肉は好まなくなってきているのだけれど、脂分が少なく、かつ固くもなく、味のしっかりとした鹿肉にはすっかり嵌ってしまった。

この日以来、僕は鹿類...とひとまとめにしてはいけないかも知れないけれど、鹿、トナカイ、エゾシカなど、積極的に求めていたりする。

220NZドル、つまり二人で15000円のこのディナーは、決して高くない。

クイーンズタウンに行くなら、きっちり予約して、確実に行きたい店だと思う。

そして、夜が更け、朝を迎える。

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またね!クイーンズタウン。いつか帰ってきたいな...

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圧倒的なニュージーランド南島の風景を眼下に、クライストチャーチへ戻る。

そこは、震災で崩壊し、いまだ癒えきらない、そう、当たり前のように癒えきらない、そして復活のために必死で頑張っている街だった...
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to be continue...

2013年1月24日 (木)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その3 ~ごろごろ...ミルフォードサウンド~

ミルフォードサウンド。

サウンド、というのは、入江とか小湾で、単純にそんな風に呼ばれてしまっているけれど、ここは立派なフィヨルド。

この地を発見した人たちがフィヨルド(氷河によって削られて海に落ち込んだ地形)についての知識がなかったため、ミルフォードフィヨルドとは呼ばれず、ミルフォードサウンド、と呼ばれるようになったとか。

ただ、フィヨルドも入江には違いないように思うのだけれど...間違いではないのではないかな?などと思う。

何故そんなことをいうか、というと、バスガイドさんは間違いだ、と言っていたので...

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海に落ちる滝。こういう風景がたくさん見えるのだけれど...

あれ?なんか見たことがあるような風景なんだけどなぁ...

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あ、ちょっと違うか。

でも、直接海に落ちている滝もあったような記憶が...

え?どこの写真か??

北。かの土地、かの海。いまだ憧れの海。秋田は男鹿半島。これは確か白糸の滝だったかな?

当然フィヨルドではないけれど、日本にも圧倒的な風景はたくさんあって、そして日本は本当に美しい。

話が飛ぶけれど、ニュージーランドから帰って、羽田から広島空港へ。

そして空港から広島駅へのリムジンバスの車窓に映る広島の山々は本当に美しかった。

これほど奥ゆかしくて表情豊かで、どこかくすぐったいような自然はそうはないのではないかな?

そして、少し移動すれば、その風景もどんどん変わっていく。

確かに、ニュージーランドの自然には圧倒されて、また行きたいし、大好きな場所になった。

住んでもいい、と思えるようなところだった。

たとえば、中国はチベット自治区九寨溝あたりの自然も圧倒的で、時に神秘的でもあった。

でも、やはりこの国で生まれて、この国の空気を肺に溜め込んで生きてきた僕ら日本人は、この国の風景に落ち着きを覚えるんだろうな。

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この風景は、対馬、浅茅湾の風景をダイナミックにした感じだね。

ほら...

Asouwan6(浅茅湾http://www.geocities.jp/yuumi0915/tabitabi05.htm)

観光船はかなりのスピードで湾口に向かって走る。

滝など、近くで見れるように近寄る。観光船なので...

船の中は外人だらけ。・・・あ、俺か...外人...

まぁ観光地では誰もノリは似たようなもんだね。

で、探していた彼ら発見!

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ペンギン!

動物園では近くで見れるのだけれど、やはり遠くから野生のペンギンを見るほうが...しみじみ良いね。

そして、湾口。

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瀬戸内育ちの僕は、水平線を見ると、ほとんど無条件反射的に感動する。

水平線のない海に生まれて、育って、今も生きているからな。

湾口で船はターンして、帰路についたのだが...

そんなときだった。

ごろごろ...

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ごろごろ...

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ああ、なんてうらやましい。

ああ、なんて素晴らしい。

ああ、アザラシになりたい。

あれ、絶対気持ちいい。気持ちいいに違いない。

ああ、アザラシになって岩の上で太陽の光浴びてごろごろしたい...

しかもアザラシはハーレムらしい。

・・・といったら、Jに、「強いオス以外は大変らしいよ。アザラシ。」

・・・やっぱりやめておこう、アザラシになるのは...

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大瀑布。

この滝を浴びると寿命が延びるとか??あれ、違ったか??

まぁあちこちで寿命が延びるお茶飲んだり、卵食べたり、水飲んだりしてるから、もともとの寿命もよく分からないんだけどね。

飛沫が気持ちいい。


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バスで4時間。帰りもまた同じ時間かかるわけだけれど、まぁ仕方がないね。

ちなみに、セスナでミルフォードサウンドや山々を眼下にクイーンズタウンに戻る手もあるのだけれど、そこはね...高いとこ怖いし...ちなみに値段も高くて怖いんだけどね。

to be continue...

2013年1月10日 (木)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その2 ~ミルフォード・ロードと伝説と~

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一夜明けて、モーテル前の道路を走るバスが気になる。

Jが予約してくれたミルフォードサウンドツアーは、どうにも隣のホテルの前から出発するはずなのだが、なかなかバスが見えない。

あれかな?これかな?などと言っていると、モーテルに迎えが来たらしい...あれ(^^;

慌てて向かうと、確かにバスがあった。

乗ってみると、中はほとんどアジア系。

このバスは日本語でアナウンス、というかいろいろガイドをしてくれるからかな。

Jの配慮。確かに英語でガイドされても、僕にはさっぱりわからないからなぁ。

もうほとんど覚えてはいないけれど、日本人ガイドがヘッドホン越しに聞かせてくれる話には、ゴールドラッシュでこの地が開けたころの話、キャプテンクックによるニュージーランド発見の話、マヌカハニーの話、原住民マオリ族の神話でキアの羽の内側だけにオレンジ色が残った話、テアナウ湖の巨人神話、土ボタル(ヒカリキノコバエの幼虫)という洞窟と天空の城ラピュタの飛行石の関係などなど、いろいろ聞かせてくれて、なかなか面白かった。

たとえばキア。

彼らはニュージーランドの固有種。保護鳥で、生息数は1000羽とも5000羽とも言われている。ほかの鳥が済まない高い岩山の高所に巣を作る。

とても好奇心旺盛でイタズラもの。トレッキングをしている人の傍に舞い降りて愛嬌をふりまいたり、そうかと思ったら、リュックサックを開けて中を漁ったり。かなり賢い鳥。

彼らの特徴は、非常に地味な緑がかったグレー?っぽい色なのだが、羽の内側だけが鮮やかなオレンジであること。

さて、そのキア。マオリの伝説では...(うる覚えなので間違っていたらすみません)

神様がニュージーランドに住む動物たちに色を与えようとした。早く並んだ順に好きな色を選ばせるのだ。

ところが、イタズラもののキアは、そんな神様の言うことを聞かず、隠れてしまった。

さらに、一番目立つ鮮やかなオレンジ色を盗んでしまった。

怒った神様は、キアから色を奪い、ほかの動物が住めない岩山の上に追いやって森に棲めなくした。

だからキアは色を失ったが、羽の内側部分は羽を閉じていたため色が残り、そこだけが鮮やかなオレンジになった。

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・・・そんなお話。

さて、

英語のガイドは陽気な運転手がしていたのだけれど、Jによると、随分違う話をしていたようだ...でも、折角だから、陽気なニュージーランド人の話を直接聞けたほうが楽しいだろうね。

・・・と思ったら、ずっと聞いているのはやはりしんどいようで、聞き流していた様子...いろいろ聞いた話を僕がJに教えてあげたのだが、だったら日本語で聞けばいいような気もするが...どうもヘッドフォンがわずらわしかったらしい。

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途中、ミラーレイク(鏡面的に穏やかな湖面で、湖面に山々が美しい。写真は反射した文字を読ませるお遊びですね)、テアナウ湖、名前は忘れたが草原、清らかな清水、雪崩の址など見ながら、高原から徐々に標高を下げていく。

すると、だんだんと雲が多くなってくる...

ところで、僕は基本的に晴れ男として有名だ。

僕がどこかに旅行にいって楽しんでいると、だいたい雨は降らない。建物のなかにいるとき、車の中にいるときに降っていても、外に出ると止む。

例外はゴルフで、これはたぶん、あまり楽しめていないからではないか?と思う。

ニュージーランド南島は、東側は比較的乾燥していて、西側は湿度が高く雨が多い。

なので、これから向かうミルフォードサウンドは、絵葉書のように晴れていることはほとんど無いそうだ。まぁ俺がいけば大丈夫...かな?

そして...

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ミルフォードサウンドの乗船ターミナルに到着。

ほら、晴れた。

2013年1月 6日 (日)

羊の国でニジマスと...ニュージーランド旅行記その1 ~旅立ち編~

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2012年11月。

勤続20周年の休暇と、それと溜まったANAマイルを有効活用して、かねてから行ってみたかったニュージーランド(NZ)への旅行を計画。

ニュージーランド航空がスターフライヤーズ加盟航空会社なので、ANAのプラチナデスクに電話して相談して、そのままNZ国内線も含めて特典航空券の予約を完了。素晴らしい。

宿は高価なホテルではなくて、NZでは一般的なモーテルをHOTELS.COMで予約。

一部屋1万円で二人で宿泊なので、つまりは一人5千円×6泊で3万円。

マイル、偉い!現地で楽しむための費用を除いたら、だって3万円で済むんだもの...

まぁもっとも、現地でやっぱりお金はいるのだけれどね。

広島から成田へ、これまた特典航空券で飛んで、成田でJと合流。

Jって誰か?

それは追々と。

成田からクライストチャーチへ。

今回の旅はクライストチャーチとクイーンズタウンを拠点としたものとなるのだけれど、まずはクイーンズタウンを目指すため、そのまま国内線に乗り換えて、さらに空に舞い上がる。

国際線ですでに11時間以上飛行機に乗っているので、結構しんどいのではあるけれどね。

NZ航空は結構洒落が効いていて面白い。搭乗後の安全の案内のビデオが、ロードオブザリング仕様になっていて、なんともほのぼの。そう、まさにこれから向かうクイーンズタウンはロードオブザリングのロケ地でもある。

機内もなかなか清潔で、食事はいまいちだけれど、なかなかよい航空会社だった。

もっとも、外国の国内線はほぼ中国でしか乗っていないので、比較対象が悪い、という話もあるけれど。

ともかく、そんなこんなで到着したクイーンズタウン。

NZ南島。オタゴ地方のワカティプ湖畔の小さな町。・・・綺麗、の一言。風光明媚とはこの町のためにあるんじゃないか、という気すらする。ヴィクトリア女王にふさわしい、と名付けられたこの名前も頷ける。

Jはネイティブ並に英語を話すので、空港からはタクシーを使わず、バスを利用。

Jと一緒だと、海外でも自由度が高くて、言葉の壁がまったくなくなる。いや、正確には、自分が理解できていないことをいちいち確認しないといけないし、やっぱり自分で理解してしゃべれないといけないなぁ、と痛感する時間でもあるのだけれど。・・・相変わらず英語は苦手で...

モーテルに到着して荷物を解いて、まだお昼を回ったところなので、早速出かけてみる。

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湖畔を歩いて、クイーンズタウンの町へ。

そして、とりあえずゴンドラでクイーンズタウン・ヒルへのぼり、その風景にしばし見惚れる。

綺麗な湖と、ほんの小さな町。澄んだ空気と日本とは違う空の色。そして雪を抱いた山々。

ひと時を過ごしたのち、町へ降りて、夕食をとるためのレストランを探す。

折角なのでニュージーランドっぽいものがいいなぁ~

ふらっと入れた、CAPTAINへ。

リーズナブルだけれど、ここで食べたムール貝、そしてサーモンはなかなかのものだった。サーモンは、あきらかに日本で食べるより美味しいのは何故なのだろう??デザートまで食べて二人で8千円程度なので、なかなかリーズナブルかも。

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サーモン!

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ムール貝!

そして、やっぱりデザートは苺!

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ふふふ...

そして、一日目の日が暮れる...南緯が高いので、この時期21時でこれくらい明るいんですね。

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さて、明日はミルフォードサウンドだ。

to be continue...