男の料理 Feed

2013年6月 1日 (土)

ある日の食卓...大根の煮物

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料理というのは本当に面白い。

工夫すればしただけ味になって帰ってくる。

では、手を抜けば美味しくないか?というと必ずしもそうではなくて、素材自体が美味しければ手など加えない方が美味しかったりするから厄介だ...いや、面白い。

さて、大根を工夫してみた。

これまでに大根に煮物はいろいろ作っている。

今回のは、

①厚さ3cmほどに輪切りした大根を下茹で(お米と一緒に煮て、あくを抜く)。

②下茹でした大根の中央付近にあの手この手?で穴をあける。

③開いた穴に、鶏もも肉にハーブソルトと粗びき胡椒をふったものを詰め込む。

④今度は、ウェイパー、鶏がらダシ(粉末)を味を見ながらいれた中華スープで煮る。

⑤オイスターソース、醤油で味をつけ、塩で調える。

狙いは、鶏肉の脂、うまみを大根に吸わせながら、ちょっと和だしでばかり煮物にしている大根を中華スープで煮てみたらどうだろう、と試してみたもの。

もっとも、大根は薄切りだんざく形にしたものを中華スープに入れてよく食べているので、目新しいものではないが。

で、味。

思ったほどインパクトがなかった。まぁ美味しいけど。

以前作ったこっちはなかなかだった。

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こいつは凝っている。自分で言うのもなんだけど...

輪切りにした大根の皮をむいた後、そのまま皮をむくのと同じように周方向に厚さ5mm程度に向いていく。当然、ある程度でポキっと折れるが気にしない。

もう剥けない、というところまで行ったら、これをばらす。

中心側から、大根、豚ロース薄切り肉、大根、肉と巻き込んでいって...つまりばらした大根の間に豚肉をはさみながらもとに戻していくわけだ。

完成したら楊枝を3方向から刺して固定して、だし汁で煮る。

これは美味かった。豚肉のうまみ、脂が大根にしみこみ、なんとも...

ただ、作るのが面倒なので、そのあとは、たんに薄目に輪切りした大根の間に豚肉をハンバーガーのように層状に挟んで同じように似てみたが、このときは大根が質が悪かったこともあって、いまいちだった。

ひまなときにまた作ってみたい一品だね。見た目もいいでしょ。

また、和だしで大根を煮る場合、竹輪はいいね。味がよく出るので出汁を補強する。

あとはタコ。こいつもなかなか。

それとやっぱり鶏肉だね。脂身の多いもも肉がいい。

大根は安い時には一本100円を下回るので、非常に家計にやさしい。使わない手はない食材。なんとか工夫して、もっと美味しくいただきたいものだな~

ただし、味噌汁とかに入れて使っていると、いつまでたっても独り暮らしだと大根は減らない。ぞっとする。

なので、煮物がいいんだな。まとまった量消費できるからgood

2013年1月29日 (火)

出汁に凝る

独り暮らし。

ということは、必然的に料理をしないといけない訳だけれど、これがまた、しないといけない、というものではなくて、積極的にしたいほど、結構楽しい。
なにより、美味い。
当然といえば当然だけれど、自分の舌が好む味に仕上げるのだから、口に合う。
また、結構こういうことを面倒とは思わないタチのようで、まったく苦痛に感じない。
面倒でなくて、安く、かつ美味いものが食えるのだから、楽しくて当たり前といえば当たり前。
本当に安上がりだしね。一食500円もかけてないと思う。
さて、8ヶ月ほどの独り暮らしで、料理はだんだんステップアップしてて、ここのところ凝っていたのは出汁。
もともと茶碗蒸しを作ろう、と思ったのがキッカケなのだけれど、あれら出汁が命なんだよね。
最初の茶碗蒸しがイマイチだったものだから、火がついた。
出汁の探求。まさに旅だ。
当初、昆布と粉末のカツオ出汁の合わせでやっていたのだけれど、これだと、出汁だけで味見しても物足らない。
次の工夫は、カツオ出汁もキチンと鰹節から取ることに。
昆布を水から入れて、煮立つ直前に取り出し、ここに鰹節を一掴みドバっと入れる。
5分ほど煮込んで、金笊とキッチンペーパーで濾してみる。
いい色、いい香り。
味見。
...う~ん、確かによくはなったが、今一つ物足りない。
とりあえずこれで茶碗蒸しも作ってみたが、どうにも...
さて次は...
昆布を鍋にはった水にいれて、20分ほど置く。
そこに、イリコだ。
えぐみがでないよう、頭とはらわたの部分をとって、軽く水で洗って鍋に投入。
火をかける。弱火でじっくり。
沸騰する直前に昆布を取り出し、イリコのみ残ったところに鰹節投入。
5分ほど煮込む。
どうだ??
濾しとった出汁はいい香り。
味見...うん、いい。いいではないか。ふふふ。
これで茶碗蒸しを作ってみる。
ちなみに茶碗蒸しはスチームオーブンレンジについていたレシピ集をとりあえずそのまま使っている。出汁による味の変化を見たいからね。
うん、美味い。
Chawanmushi

しかし、これは...もしかして...
次は、昆布とイリコだけで出汁をとって、カツオは粉末ダシですませてみる。
これで十分美味い??
もしかしたら...僕は瀬戸内生まれの瀬戸内育ち。
ということは、小さいころからイリコ出汁に慣れている。
ああ、そういうことか。だから昆布やカツオだけでは納得できなかったのか。
舌は結局そういうものなのかもね。
ただね。明らかに美味しいと思うんだよね。これ。
さらに出汁の探求は続いていて、実はちょっとした工夫でさらに味が向上しているのだけれど...それは次の機会に...