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2015年6月17日 (水)

石の街、檸檬の国 ~南イタリア旅行記 その10 天空の街ラヴェッロ~

P5040923__r天空の街 ラヴェッロ。

アマルフィの街から車だと20~30分というところだろうか。

印象としては、もっと時間がかかったような気がする。ホテルから海岸通りまで坂を下りて、海岸線をサレルノ方面に少し戻る。海岸線からこれこそ九十九折と言えるようなヘアピンカーブをいくつか越えて、急激に高度を稼ぐ。ああ、そういえばそこそこ車が走っていたから、結構時間が掛かったんだったな。どこも道は狭い。

ここは車で来るしかないから(観光バスは別として)、駐車場は結構ある様子。朝も早めに出てきたから、割と街の近くの駐車場に停めることができた。

車を置いて、階段を登る。

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ドゥォーモ(大聖堂前)の前の広場。お土産物屋やオープンカフェ。少し落ち着いた雰囲気だ。

織田裕二のアマルフィでは、アマルフィとの実際の距離は無視されて、この街でのロケもされている。

まずは、兎にも角にも目的地を目指す。Villa Cimbrone(ヴィラ チンブローネ)。天空の庭園だ。

大聖堂前の石畳の広場から、石畳の細い路地を上がったり下がったり。進んでいく。

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P5040888__r入り口だ。

すべて石。11世紀から栄えている街。10世紀分の時間がそこに宿って、まだ生きて、時の流れを刻み続けている。これがヨーロッパ。木と紙の文化である日本との違い。どちらが良いとか、そういう話ではなくて、ただただ、それは圧倒されるし、やはり美しい。

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P5040935__r冒頭の写真。ラヴェッロの代表的なカットの一つだと思う。

天空の庭園からアマルフィを見下ろす。

P5040951__r真下をみるとこんな感じ。結構怖い。

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そして空と海。ただただ圧倒される。まさに無限のテラス。

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離れ難い気持ちを抑えて、広い庭園を歩く。

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ちょっと一休み。

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昼食はJが是非行ってみたかった場所で取ることにしている。アマルフィのホテルから昼食の予約は入れてある。ランチでも結構気合の入った値段設定であるのは当然であるが、フラッと行ったのでは入れない可能性が高いため、予約はしておいた方がいい。

ヴィラ チンブローネ。この庭園は、実はホテル ヴィラ チンブローネのお庭であって、このホテルはラヴェッロでは最高級の5つ星ホテルで、11世紀の建物を改装して使っているらしい。

ここはリストランテだけの利用ができるのだ。

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Img_3799_r高いだけあって美味しいのか、高いお金を出しているから美味しく感じるのか?

まぁともかく美味しい。

そして何より、素晴らしい雰囲気。

P5041000__r宿泊客専用のプライベートガーデン、プールもある。

絵に描いたようなお金持ちそうな(よくイタリアンマフィアのドンがプールサイドで悪巧みしているような)人たちが、絵に描いたように過ごしている。

食後のカプチーノをいただいた後、お店の人に庭に出てもいいか?と恐る恐る聞いてみると、気さくに許してくれた。

庭に降りると、絵に描いたような人たちは決してマフィアではなくて、気のいいお金持ちのようで、笑いかけてくれている。挨拶して、庭を探索する。

P5041006__rプールの後ろがリストランテだ。さっきまでそこでランチを食べていた。

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今度ラヴェッロに来た時は、少し無理してここに泊まろうか?

そんな話をJとしながら、標高350mに吹きあげてくる優しい地中海の風に吹かれる。そんな幸せ。

大聖堂に戻る。P5041040__r

P5041061__r櫓?を支えるライオン達。すべて表情が違う。

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大聖堂を出て、少し街を歩く。

路地に僕はいる。上を見ると...

P5041050__r猫に見下ろされる。どこに行っても、猫ってゆったりと、優雅に見える。

天空の街の石塀の上で君は何を思うのかな?

P5041090__r青空に花々が映える。

P5051095__rそんな空や花や猫を見ながら、ぼーっとした時間を過ごしていたわけは、Jがこの店にこもってしまったから。

焼きもの好き、陶器好きのJは、こういうお店には目がない。じっくり時間を掛けて選んで、購入。そして日本へ発送。自由自在だなぁ。

P5051119__r青い人が浅い池に横たわっている...

P5051108__rこんな前衛的なアートと、1200年代の石積みの建物が混在する庭園。こちらはヴィラ・ルーフォロ。チンブローネと並ぶラヴェッロの庭園。

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チンブローネの方がゆったりとしていて、好きかな。

とてもよい風と時間の中で過ごせる。素敵なところ。天空の街。また来たいね。

しかし、とにかく歩き回っているので、さすがに疲れてきた。

・・・そろそろ帰ろうか。アマルフィへ。

明日はアマルフィを離れ、アマルフィ海岸を西へ。小さな港町、ポジターノへ入る。

そして、明後日は船でカプリ島へ。

この旅もそろそろ終盤だ。

...to be continued...

 

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