湯のある風景~青森、春遠からじ~ その5 「憧れの不老不死温泉」
黒石市を抜けて、一気に西へ走る。
つがる市を抜け、いよいよ海岸線に出る。
鰺ヶ沢。すっかり忘れていたのだけれど、ここってもしかして...
あ、やっぱり...いた!
菊谷焼いか商店の看板犬。映画スター!
元祖ブサイク犬、わさおくんだ。
海岸線を西にさらに走る。
千畳敷海岸。同じ名前の海岸って、全国に結構ありますよね...
ライオン岩。これも全国にたくさんありますよね...
男鹿半島のゴジラ岩が一番インパクトあったな。そういえば。
立派なメバル。うまそう...
お昼は度重なる”食べ過ぎ”を反省し、今後に備えて、道の駅のお弁当で済ます。
ここで、焼き干しを購入。このあたりの出汁といえば焼き干しだ。
出汁に凝っているので、こういうのは見逃せない。
さらにこのあと、このたびでは昆布も買っていたりする。うむ、出汁は基本だし、料理はだから面白い。
円覚寺という立派なお寺があったので、ちょっと見学。
ここは深浦。太宰治のゆかりの地のようだ。
時折海に触れながら、先を急ぐ。
そして、とうとう来た。
温泉好きなら一度は...と思うであろう、憧れの地...いや、湯。
黄金崎不老不死温泉。
実は、写真撮影禁止、と書いてあることに気づいたのだけれど、ちょうど誰もいない(幸福な)時間帯があったので、ちょっとセルフタイマーで撮影してみる(すみません...)。
誰しも、ここで夕日を眺めながら時を過ごすことに憧れるのだけれど、そう簡単にはことは運ばない。
旅行晴れ男の僕といえど、そこまではさすがに叶わなかった。
ただ、雲の切れたとき、傾いた太陽の日差しが海を金色に染めて、黄金、というより黄土色のお湯もやはりきらきらと金色に輝く。
少し荒れた海。波濤。音、飛沫。
時間を忘れる時間。
こういう時間を求めてるのかもな。
あの、支笏湖もそうだった。ただ、お湯に浸かり、時間がゆっくりと流れ、空が闇に染まる。
闇に染まった空には星が輝く。あの支笏湖の一人きりの温泉。
さて、どんどん、天候が荒れてきて、質素な脱衣スペースに置かれたゆかたやタオルが時折飛ばされている。
さすがに落ち着かなくなってきたし、もう太陽も水平線の向こうに落ちているはず(雲で見えない)だ。
そろそろ上がろうか。
エビは食べれないので、まぁともかくとして、料理は(写真写り悪いが)、それなりにきっちりとしたもので、なかなか美味しい。
普段よく行っている小規模な宿と違って、この不老不死温泉は結構大きな宿だから、過度な期待は禁物だけれど、十分満足できるものだった。
施設も古びてきてはいるけれど、カメムシもいないし、清潔に保ってある。
総じて好印象。
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