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2013年10月20日 (日)

怒涛の奥飛騨露天4連発

いや、本当にここのところバタバタしてしまって、おそらくかなり疲れている。

釣りのHPを書いているときは、それこそ、ある種の自主的?脅迫概念のようなもので、釣りに行くたびにその模様をアップロードしていたのだけれど、今となっては...というより釣りでないと、それほどそういうものも感じず、また、ブログだからiphoneからアップしてもよさそうなものだけれど、それもなんだか気が乗らず、回らず、という状況。

まあ、誰が見ているというわけでもない...というよりそれを意識もあまりしていなくて、単に書くのが好きだから書いているだけだから、これも仕方ない。

これから書くのは、10月5~6日の話。

その翌週、10月12~13日は、さらに神戸、奈良をぶらぶらしてきて、相当歩いて、これは歳のせいなのだろうか?左足の踵に激痛が...17日のこと...少し間が空いているので関係ないかも知れないけれど、今もちょっと違和感あって、強く踵を床に着けない状態。

昨日19日は釣りに行こうか、ということも考えたりしていたのだけれど、足が不安だし、これはちょっと休め、ということかな、と考えて、この土日はひたすらダラダラしていた。たまにはこういう週末も必要だなぁ。

 

さて、某社外団体の委員会で長野県は松本に行ったのは10月4日。泊まったのは松本の温泉で一応源泉かけ流し。

松本の温泉場は、どうも周りの雰囲気がいまいち。建物だらけで露天に入っても建物しか見えない。お湯もそうだが、温泉は雰囲気も大事だよな...と思う。まぁ比較的安い温泉宿なので文句をいっちゃぁいけないか。

地元屋という温泉。古びているけれど、アットホームな感じで悪くはなかった。

 

が、今回の話はその翌日がメインになる。

温泉好きのメンバ4人でレンタカーを借りて、松本から奥飛騨まで足を延ばし、温泉三昧といこう!という話になっていた。

 

JR松本駅前でレンタカーを借り、国道158号線を西進。穂高岳の南を上高地方面に登っていく。一路、新穂高温泉郷へ。

雨の予報だけれど、まぁ僕がいる。過去に何度も一緒にこういう後日ふらふらをしている2人は安心している。初めて一緒にふらふらする1人は疑心暗鬼。

つまり、まったく問題ない。露天は雨降ると...まぁ雨は雨の風情はあるけれど、落ち着かないところもあるから、天気はいいに越したことはない。だから僕と一緒に行動すると安心。

驚異の晴れ男として、実は一部では認知されているし、自分でもそう思っている。

 

今回の野趣あふれる露天風呂のセレクトはIさん。このあたりの温泉に実に詳しくて、年に2度は来ているというから安心だ。選りすぐりの露天風呂を案内してくれる。

まずは、こちらは日本秘湯を守る会の会員でもある槍見館。

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槍見の湯、まんてんの湯という二つの混浴露天風呂が外来で利用可能。

この宿、宿自体がそうとう渋い。古民家を利用したような作りで、なんとも風情がある。一度はちゃんと泊まってみたい宿候補上位ランク(僕の)にあがってきた。

宿の入り口で料金を払って、階段を降りて露天風呂へ向かう。

オープンな脱衣所で服を脱ぎ...おお、素晴らしい!

すぐそばを流れる蒲田川に歩いて降りることができる。少し靄があって槍ヶ岳は見えないけれど、そこそこの天気で晴れ間も覗いていて、形の良い岩に頭と首を預けて湯につかって空を見る、緑を見る、目を閉じる、川のせせらぎとお湯の流れる音を聞く...心地よい...これぞ温泉の醍醐味だな。

単純温泉/炭酸水素塩泉で無色透明のお湯だけれど、きつすぎず、なかなか心地よいお湯だった。

 

が、一つ目の温泉であまりゆっくりしていると、最後まで体力が持たない。

次だ。

二つ目の温泉は、深山荘。

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橋を渡っていくのだけれど、その橋の上からの写真。分かるだろうか?
写真中央少し左が湯船だ。まさにフルオープン。丸見えの露天風呂。

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上から3段の湯船があり、上が一番熱い。一番下の湯船はもうすぐそこが河原で、先の槍見岳よりも容易に河原に出ることができる。夏場なんかは、川で泳いで、また温泉に浸かって...と楽しめそう。ちょっと川の中を素っ裸で歩いてみたけれど、それほど水温が冷たいわけでもなかったが、これはお湯が注ぎ込まれているからかな?

一番下のお湯にゆったり浸かる。槍見館とすぐ近くなのに、まったくお湯の性質が違う。

ここは単純泉なのだが、湯の花が浮いていて、硫黄臭もあって、雰囲気がいい。

 

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また、形の良い岩に頭と首を預ける。本当に心地いい。・・・が、まだ2つ目なのに、結構疲れてきているのも感じる。温泉だと、さっと入って、さっと出る、という技ができない。4人が4人ともそうだから、なんだかんだで結構じっくり浸かってしまう。そろそろ出ようかな。

2段目には別のお客さんがいたので、挨拶をして、一番上のお湯に少し浸かってから...さぁ、次へ行こう。

とはいえ、少し疲れたので新穂高ロープウェイの上り口にある施設で昼食を取る。ここにも温泉があるようで、こういった公共温泉特有の休憩場所があった。食事をしただけで休ませてもらうのも気が引けたが、皆疲れているようで、ここで30分ほどの小休止。皆は寝れるようなのだが、こういうとき寝つきの悪い僕は、早々に起きだして、トイレにいって、施設内をぶらぶらする。

さて、最後は、水明館 佳留萱山荘。巨大な露天風呂を持つ温泉だ。

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ここはたくさんのお客さんが入っているので、湯船周りの写真は撮れない。けれど、今は各温泉宿のHPも充実しているので、そこを見れば足りるから、あまり写真撮影に固執する必要はない...のだけれど、実は、最近、ミラーレス一眼を買ったので、ちょっとうれしくなって写真を撮りたい気分にもなっていたりする...

湯船は大きく分けて3つある。一番手前のお湯は結構熱い。その次にある湯船は広いのだが...なんだか緑...これ、藻だよなぁ...こういうの野趣あふれる、というのだろうか。

ちょっと僕には落ち着かない。いや、普通、落ち着かないよな。ここのお湯は温めだからゆっくりできるのだけれど、早々に一番奥の湯船に向かう。

ここもそこそこ広く、奥には洞窟になっているところがあって、この洞窟の中に日本秘湯を守る会の提灯がぶら下がったりしていて、面白い。けれど少々湯温が高いので、あまり長湯はできないな。

ここも単純泉だけれど、やはりまたお湯の質が違う。硫黄臭は漂っている。

 

こうやって、3つの露天風呂を制覇して、宿へと向かう。いずれも混浴だけれど、女性は割としっかりとした湯あみ着を着ているので、それほど気にならない。

考えてみると、何故青森の混浴露天では、こういう湯あみ着を着ていなかったのだろう?文化の違いかな?

 

宿は、平湯温泉ひらゆの森。温泉テーマパーク的な巨大な施設だ。

大きなお土産物売り場などがある受付から、驚くほどの長い廊下をひたすら歩いて、ようやく部屋にたどり着く。

まずは温泉だ。...しかし、好きだなぁ ^^;

ちょっと舐めていてた。昼間に訪れた秘湯に比べればはるかに俗っぽい施設だから...

しかし、お湯は結構すごい。湯船は男湯の方は7つ。女湯の方が多いようだ。

宿泊者用には内湯もあって、この内湯と、内湯から出たところにあるヒノキ風呂。それともう一つあたりが湯温も高いが、何しろお湯が濃い。湯の花で完全に白濁している。硫黄臭も強い。

外来のお客さんがいる時間帯なので、子供たちが走り回ったりしていてまったく落ち着かないけれど、これは夜が楽しみだな。

こういう施設にしてはなかなかの食事をいただいて、部屋でさらに少し飲んで(僕はほとんど飲めないけれど...)、深夜に近い時間帯、再びお湯に浸かる。

露天のヒノキ風呂にゆっくりと...少し熱いが、それでも夜風は少し冷たく、気持ちいい。

ふぅ...

いろんなことがあったなぁ、ここ2~3年は。

・・・なんてことを考えるのも、こういう時間か。

 

朝湯もして、そして帰路に着く。

午前中、少しだけ時間があるので、安曇野方面へ。

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安曇野の大王わさび農場。ワサビというと山間の清流で育てられているイメージがあったのだけれど、こんな平野でも育てられるんだなぁ。鮮烈な湧水がなせる業か。

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そして、安曇野を松本方向へ向かう。

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♪夢を夢で終わらせたくないと、君はこの町を出る。千切れるほど振るその指先が芒に溶けた秋の日。野分吹く安曇野に君の後姿。まだ明けそめぬ空に名残月。僕の愛を一包み、君の知らぬ間にその小さな荷物に忍ばせた。それに気づくほど疲れた時は、思い出して梓川♪(さだまさし)

安曇野に寄りたい、と言ったのは僕。

季節は違うけれど、安曇野を走る僕の頭の中には、さださんの安曇野の優しく強い詩が何度も流れたな。

ああ、楽しかった。

・・・けれど、正直温泉入りすぎてクタクタに疲れ、身体に染みついた硫黄臭を漂わせながら、ぐったりと、特急、新幹線を乗り継いで広島へ向かった僕だった。

温泉耐久力を身につけなければ...??

 

 

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