大島の海
ふと...顔が見たくなった。
金曜の夜、ちょうど来客対応で簡単な接待のようなことを平和大通り沿いの店でやっていたとき。
店の窓。眼下には「とうかさん」初日人でが流れ、夜店が活気を添えている。
長いこと広島にいるけれど、人込みが嫌いな僕は、この広島三大祭りのひとつ、ゆかた祭りともいわれるとうかさんに行ったことがなかった。特に狙ったわけではないが、接待客と一緒に少しだけ混雑した夜店の間を抜けた。
華やかなゆかたの女性?ああ、咲き始めの紫陽花かな?雰囲気は。
雨が降らなくてよかったね。
そんなお店の中から、友波さんにメールする。
この土日、何してる?
・・・・・
そんなわけで、日曜の6時半過ぎのJRに乗って、大畠を目指す。
しかし、JRも田舎には金を掛けない、ということが徹底されていて、南岩国から西はICOCAが使えないらしい。
しかししかし、そのことは乗車駅には表示されていない。金使わないなら、それくらいきちんと表示しとけよな...
さて、西方面はいろいろあって...というより、まぁもともと住んでいた家がある方向なので、あまり行かないようにしていたこともあって、なんとなく懐かしい感じすらし始めている海を見ながら列車は西へ進む。
JR大畠駅。大島大橋のすぐ西側にある、周防大島最寄り駅だ。
改札を抜けると、もう友さんが来てくれていた。
「久しぶり!」
どれくらいあってないだろう??確か、一昨年の年末ころに会ってるかな?
本人曰くそうでもないらしいが、でも、元気そうでよかった。
友さんの車に乗り込み、大島大橋を渡る。何度もいうけれど久しぶり。
数年前まではほぼ毎週渡っていた橋だからね。
漁港につく。海晴丸へ乗り込む。またいうけれど、これは本当に久しぶりで懐かしい。
海の傍に住んで、魚を食べたいと思ったら、旬の魚を自分の船でちょっと釣りに行く。
本人はそれほど優雅には思っていないと思うけれど、これは客観的に見れば、とてもうらやましいし、釣り師なら憧れる情景だよね。
しばらく釣りにいっていないと、リズムがおかしくなっている。
当たり前に確認するはずの天気予報も見ていなくて、レインウェアも持ってきていない。
出船してまもなく、ポツリポツリと雨が降り始め、結局船の上にいる間はほとんど小雨交じりの天気だった。
風がなかったので寒くはなかったけど...まぁ日にあぶられるより体力も使わなかったし、よかったのかもね。
友さんと、船のエンジン音にときおり声を大きくしながら、ポツリポツリと近況を報告しあう。
けれど、なんだか友さんと周防大島の海の上に浮かんで糸を垂らしていると、そんなこととりあえず今日はどうでもいいや、という気になってくるから不思議だ。
さて、狙いはアジ。
チヌオンリーでひたすら釣っていた昔から考えると、まぁちょっと毛色は違うが...なんだかこういう肩ひじ張らない、構えない釣りをしたいと思っていたので、ちょうどいい。
周防大島のアジ釣りは、広島のそれのように底かごにアミエビを詰めたりしない。
自然のまま、潮に流した船がアジロを通り、群れているアジをサビキで反射食いさせるだけ。
以前、広島の船がこの守られている海に土足で入り込んでアミエビをまき散らしている、という話を聞いた。
郷に入れば郷に従え。守られてきた海を、よそ者が気軽に汚しちゃあいけない。
100尾、200尾と小あじを釣ってどうする?いらんでしょう。そんなに。
釣れる魚を食べるだけいただく。なんという気持ちのいい釣りだろう。
やさしい大島の海。ディーゼルエンジンの音。心地いい。
・・・で、食い気のないアジ(笑)
しかし、さすがに友さん。同じように瀬の潮上から仕掛けが入っているはずなのに、僕のサビキには反応しないアジが、友さんのサビキには食いつく。
やっぱり経験、腕だなぁ。
それでもポツリポツリとアジ、そしてメバルが遊んでくれる。
気負わない釣りは、それでも3時間ほどは海の上にいたのかな...潮とイケスの魚の数を見て、「もういいね」、と帰路につく。ちょっと操船させてもらう。
実は昔、四級小型船舶と言っていたころに僕も免状をとったことがある。
ただ、使う機会がないので更新せず、失効しているんだけど。
ちなみに、まったく経験ないので、まったくの素人だけど。
ほんとうにフカセやってたらリリースする小鯵なんだけど、実は美味しいんだよね。
ただ、持って帰っても食べるのは僕一人なので、ちょっといいサイズのメバル1尾と、アジを5尾もらう。
ふぅ...面白かった。
やっぱり海はいいな~
今日は竿も借りて、クーラーは前夜に釣具屋で7Lの小さなクーラーを買って持っていく..フローティングベストはファスナーがほぼすべて塩噛みしてポケットがあかない、という状態ではあったけど、まぁそんな感じでとりあえずはいいかな。
引き続き車がないとかいろいろ障壁あるけれど、そのうち、磯竿もって周防大島に行こう。
また友さんにも海の上に連れて行ってもらおう。
周防大島の海はほっとする。
メバルは塩焼きがいいよ、と友さんに勧められたので、それはそのまま実行した。
で、フライパンで焼くしかないのでフライパンで丁寧にやいて、綺麗に焼けた、と思ったら、さらに移すときに落として、崩壊した...
アジは3尾をおろしてタタキに。
今日はしっかり時間もあったので、しっかり出汁をとって、大根と鶏もも肉の煮物、小松菜と竹輪の煮びたしを添えた。
確かにメバル、めちゃくちゃ美味い!!
さて、また明日から働こう!
数年前にHPのほうを見ていました。
久々に見るとブログ更新しているではありませんか。
え、離婚されたのですか?原因はチヌ釣り?
投稿: チヌ師 | 2013年6月10日 (月) 12時06分
どうも、ご無沙汰?していましたようで…^_^;
そうなんです。
まあ、チヌ釣りが原因か?と言われると、チヌに罪はないような気がします。
でも、そういうのも溜まりにたまって、冷めて、苛立ちが蓄積されていくのかも知れませんね。
結局、いろんなことを我慢するのが結婚生活なんでしょうけど、お互いに我慢できるパートナーと出会えれば、それが幸せなのでしょうか。
釣りに行ける程度の幸せまで、いつか戻りたいものです。
最近、あの厳つい銀鱗をみたい、って気持ちも強くなってきてますからね。
車もないし、生活も違うから、前みたいには釣りにはどっちにしてもいけないですけど、上手に釣りや海と付き合いたいもんですね^_^
投稿: 優海 | 2013年6月11日 (火) 00時41分
コメありがとうございます。そして、はじめましてでした。
確かにチヌに罪はありませんが、あいつは魔物ですよ。一部の釣人を虜にしますからね。
まあ、私もその一人ですから。しかし、車なしはチヌ師にとってきついですね。私もHPを拝見していた頃と比べると、生活が変わり、釣行回数も激減、ダンゴ師からフカセ師に傾いており、変わりましたわ。
いい意味で勉強になります。
フマキラー裏は味のあるよいポイントですね。
チヌ師復活を願います。
投稿: チヌ師 | 2013年6月11日 (火) 01時09分
ありがとうございます。
よく、釣りは止めたのか?などど聞かれるんですが、決して止めようなどと決心したことはなく、心は釣り師なので…誰がなんと言おうと(笑)…その時?が来れば、また釣りに行きます。
ゆっくりと構えて釣りはしたいですね^_^
フマキラー裏、長いこと行ってないですし、僕自身はチヌで竿出したことないですが、河口もあり、駆け上がりもはっきりしていて、面白そうだな〜と思ってみてました。
また、釣りの話しでも聞かせてください。
なんだか、そういう話からも遠ざかってしまってまして^_^;
投稿: 優海 | 2013年6月11日 (火) 12時45分