石の街、檸檬の国 ~南イタリア旅行記 epilogue~
青い海、広がる蒼い空と広がる雲。檸檬の黄色。そして石の家と、石畳の街。
ポジターノの朝。2014年5月6日。
ナポリ空港から11:40のフライト。ルフトハンザ航空でミュンヘン経由。来た時と逆のコースをたどる。
villa Francaをチェックアウト。車はホテルの前まで回してくれているらしい。結局車がどこにどのように滞在中駐車されていたのか分からない。何せ土地がないのだから、凄い状態で保管されていたのだろうなぁ。
ホテルの前に出てびっくり。
こうやって写真をみると、車が横転しているみたいに見えるな。
おいおい、これ、壁に当たっているんじゃないのか?と思って近寄ってみる。
当たってない。最接近部は1cmも空いてない。この人たち、これが誇りなのか...いや、そこまでしてくれなくていいんだけどなぁ。万一当てても笑って済ませられそうで、ちょっと怖い。イタリアだもんなぁ。
さて、ナポリ空港まで1時間半ほどの最後のドライブだ。
アマルフィ海岸の道路とも別れを告げる。
大変だったなぁ。
半島を横切って、ナポリ方面の街が見えてきた。
ナポリ市街を抜けて、間もなくレンタカー店。そうそう、ここだ。ここで車のミラーをベンツに当ててから、この波乱の南イタリア旅行がスタートしたんだよな~
レンタカー店に到着。ここを出た時に比べると、格段に左ハンドル、右車線通行に慣れたし、ワイパーとウィンカーも間違えなくなった。鈍重な車だったが、ちょっとだけ愛着を感じつつ、レンタカーを返す...
・・・僕一人ならここで素直にレンタカー返して終わりだったと思うのだが...
Jが最後のバトル。理不尽な点はきっちり落とし前つけなければ終われない、という気概と、堪能な英語力、仕事で培った交渉力が火を噴く。
我々にはそもそも命綱となるべきはずだったGPS。たしかに、GPS付というプランで借りたから、GPS分を余分にお金払ったわけではない。
だが、GPSが使えるという前提で車を借りたのに、ほとんど使えず、大変な目にあった。これに対して、どう補償してくれるのか云々...と多分言っているのだ思うけれど、僕には何を言っているのかよく分らない。
受付の女性がバックヤードに入って上司とおそらく相談したり、どうだろう、20分くらい掛かっただろうか?
とうとう、GPSを別に借りた場合必要な費用分をレンタル代から割引、さらにABISレンタカーの金券までもらった。
いやはや、凄い...
なんにせよ、頼れるパートナーだな。
この旅では、こういう直接的なJのパワーにも助けられたし、失敗して同様したり、疲れ果てたり、何か思うようにいかなかったり、色んなことがあったけれど、全部おおらかに、柔らかく包んでくれて、終わってみれば、ときに驚きもあったけれど、とても心地よい時だけが過ぎていたようだ、と気づく。
旅のパートナーとして、本当に最適だな。これからもよろしく。
さぁ、帰ろう。
次はどこに行こう?
旅は続く。こうやって、楽しく旅ができる程度の幸せ。本当に贅沢だよね。
fin
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